エネルギー安全保障の要、柏崎刈羽再稼働。感情論を排し、国益を直視せよ
本日、ついに柏崎刈羽原子力発電所6号機が営業運転に移行したとの報に接した。長きにわたる停滞を乗り越え、日本のエネルギー政策がようやく正常化へと舵を切り始めた、まさに歴史的な一日と言えよう。一部メディアや特定の活動家たちが繰り返す感情的な反対論を乗り越え、現実的な判断を下した関係各位に心から敬意を表したい。
今回の再稼働は、単なる一基の原発が動き出したという矮小な話ではない。これは、我が国の「国益」そのものを守るための、極めて重要な一歩なのである。
脆弱なエネルギー供給網からの脱却
まず第一に、エネルギー安全保障の観点から、今回の再稼働は絶大な意義を持つ。ウクライナ情勢や中東の不安定化が示すように、化石燃料の安定供給は常に地政学的リスクに晒されている。資源に乏しい日本が、エネルギーの大部分を海外からの輸入に頼る現状は、国家の首根っこを他国に掴まれているに等しい。
原子力は、一度燃料を装荷すれば長期間にわたり安定して発電を続けられる「準国産エネルギー」だ。このエネルギー源を自らの手で活用せず、シーレーンの安全保障に一喜一憂し、産油国の顔色を窺い続けることこそ、国民の生活を危険に晒す無責任な態度ではないだろうか。
電気代高騰に喘ぐ国民生活と産業への福音
次に、経済的な観点である。近年、私たちの家庭や企業を苦しめ続けてきた電気料金の高騰。その大きな要因が、高価な液化天然ガス(LNG)火力発電への過度な依存であることは論を俟たない。太陽光発電など再生可能エネルギーの普及も叫ばれるが、天候に左右される不安定さに加え、「再エネ賦課金」という形で国民に重い負担を強いている現実から目を背けてはならない。
その点、原子力は発電コストが安価で、一度稼働すれば24時間365日、安定した電力を供給できる。柏崎刈羽の再稼働は、間違いなく電気料金の抑制に繋がり、国民生活の安定と、日本の産業競争力の回復に大きく貢献するはずだ。安価で安定したエネルギーなくして、経済成長など望むべくもない。
「安全神話」から「安全の現実」へ
もちろん、福島の悲劇を忘れてはならない。しかし、我々はその教訓から、世界で最も厳しいとされる新規制基準を策定し、既存の原発に万全の安全対策を施してきた。今回の再稼働は、その厳しい審査をクリアした、科学的・技術的な安全性が担保された上での判断である。
いまだに「絶対安全などない」という情緒的な言葉で思考停止し、思考停止を国民に強いる勢力がいる。しかし、あらゆる文明の利器に100%の安全など存在しない。重要なのは、リスクを徹底的に分析・管理し、その上で得られる便益と比較考量することだ。能登半島地震の際にも原発の安全性は証明された。いたずらに不安を煽り、思考停止に陥るのではなく、科学的知見に基づき、福島の教訓を乗り越えた「安全の現実」を直視すべき時である。
今回の柏崎刈羽6号機の営業運転移行は、我が国がようやく非現実的な理想論や感情論と決別し、国益と国民生活を第一に考える現実路線へと回帰した証左だ。この一歩を確固たるものとし、他の原子力発電所の再稼働も着実に進めていくことこそ、次世代に対する我々の責任である。
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