国益を損なう政局優先の野党─新年度予算案の審議から見える日本の危機
国会では来年度の国家予算を決める、極めて重要な予算委員会の審議が続いています。しかし、連日メディアで報じられるのは、自民党の政治資金問題一色。もちろん、政治とカネの問題は徹底的に膿を出し切り、再発防止策を講じるべきです。しかし、その追及に終始するあまり、国家の未来を左右する予算案そのものの中身に関する議論が、あまりにもお粗末になっている現状に、強い危機感を抱かざるを得ません。
野党の諸君に問いたい。あなた方の目的は、本当に国民生活の向上と国家の安寧なのでしょうか。それとも、単に政府の足を引っ張り、政局を混乱させることなのでしょうか。
待ったなしの安全保障環境を直視せよ
今回の予算案の最大の柱の一つは、我が国の防衛力を抜本的に強化するための防衛費です。覇権主義的な動きを隠さない中国、ミサイル発射を繰り返す北朝鮮、そして国際秩序を力で破壊するロシア。日本を取り巻く安全保障環境は、戦後最も厳しいと言っても過言ではありません。
このような状況下で、自衛隊員の待遇を改善し、最新の装備を整え、万が一の事態に備えることは、国家としての最低限の責務です。これは「軍拡」などという安易なレッテル貼りで批判されるべきものではなく、国民の生命、財産、そして我が国の主権と独立を守るための、避けては通れない道なのです。
しかし、野党は政治資金問題を盾に、この国家の根幹に関わる予算の審議を遅延させようとしています。これは、安全保障という喫緊の課題から国民の目をそらさせ、日本の守りを脆弱にしかねない、極めて危険な行為と言わざるを得ません。国益よりも党利党略を優先するその姿勢は、断じて許されるものではありません。
被災地を人質にとる倒閣運動
年明けに発生した能登半島地震では、今なお多くの方々が不自由な避難生活を強いられています。政府は迅速な復旧・復興のため、予備費を拡充した予算案を提出しています。一日も早い予算の成立が、被災地の明日を支える力となるのです。
ところが、野党は裏金問題の追及を最優先し、予算の年度内成立を危うくさせています。これは、被災地の方々の苦しみを人質に取り、倒閣運動に利用しているのと同じではないでしょうか。被災地の復興よりも、政権へのダメージを優先する。これほど冷酷で、無責任な政治があるでしょうか。国民は、彼らの非情な国会戦術を冷静に見抜くべきです。
建設的議論を放棄した野党に未来は託せない
もちろん、政府の予算案がすべて完璧だと言うつもりはありません。防衛費増額の財源をどう確保するのか。国民に負担を強いる前に、国会議員の定数削減や行財政改革など、やるべきことがあるはずです。また、「異次元の少子化対策」についても、社会保険料への上乗せという「事実上の増税」が本当に正しいのか、その効果は十分に見込めるのか、といった点については、与野党で徹底的に議論を尽くすべきです。
しかし、今の野党にその気概は見られません。スキャンダル追及で時間を浪費するだけで、日本の未来をどう描くのかという具体的な対案を示すことがありません。批判と追及だけに明け暮れる姿は、責任ある政党の姿とは到底言えません。
国民が今、見つめるべきは、目先の不祥事をあげつらうだけの勢力か、それとも、批判を受けながらも、国家の未来を見据えて困難な課題に取り組もうとする勢力か、ということです。国会が、単なるスキャンダルの追及合戦の場と化し、国益を論じる本来の機能を失うならば、その先に待っているのは国家の衰退しかありません。我々国民は、もっと厳しい目で国会を監視し、真に国を思う政治家は誰なのかを見極めていく必要があります。
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