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2 埼玉県政

地震情報

地震発生――今こそ問われる日本人の「備え」と「覚悟」

先ほど、日本列島を再び大きな揺れが襲いました。皆様、ご無事でしょうか。まずはご自身の身の安全を確保してください。テレビやラジオからは、刻一刻と新しい情報が伝えられています。

「地震が発生しました。今後の情報にご注意ください。」

この短い、しかし重い一文に、我々日本人が対峙し続けてきた宿命が凝縮されています。平穏な日常は、かくも容易に断ち切られる。この厳然たる事実を、我々は決して忘れてはなりません。

現代社会は、あまりにも「安全」という幻想に慣れ親しんでしまいました。しかし、この国に生きる以上、災害は他人事ではなく、常に我が事です。政府や自治体による「公助」はもちろん重要であり、自衛隊、警察、消防の方々の奮励努力には頭が下がります。しかし、我々がまず第一に立ち返るべきは、「自助」と「共助」の精神ではないでしょうか。

大規模災害発生時、公的な支援が隅々まで行き渡るには時間がかかります。その時、自らの命を守り、家族を守り、そして隣人を助けることができるのは、日頃からの「備え」と「覚悟」をおいて他にありません。

一、自助:国家に依存する前に、まず自らを助けよ

あなたの家の食料備蓄は万全ですか。家具は固定されていますか。家族との連絡手段、避難場所は確認済みですか。これらは国家が国民に求める「お願い」ではありません。この国の一員として、自立した個人として果たすべき最低限の「責務」です。自分の身を自分で守れない者が、どうして国や共同体を守れるでしょうか。まずは、足元を固めること。それが全ての基本です。

二、共助:地域社会の絆こそが、最大の防波堤である

災害時にその真価を発揮するのが、地域社会の絆です。隣家の高齢者は無事か。動けない人はいないか。声を掛け合い、手を差し伸べ合う。この古き良き日本の共同体精神こそ、無機質なマニュアルやシステムでは決して代替できない、我々の強さの源泉です。昨今、希薄になったと言われる地域のつながりを、今一度見つめ直し、育んでいく必要があります。

三、公助:最後の砦としての国家の役割

自助・共助を尽くした上で、それでもなお足らざる部分を補うのが「公助」の役割です。我々は、やみくもに国からの支援を待つ「受け身の民」であってはなりません。国民一人ひとりが自立し、地域で支え合う強固な基盤があってこそ、自衛隊や警察、消防といった国家の機能が最大限に活かされるのです。デマに惑わされず、冷静に行動し、救助活動の妨げにならないよう努めることも、公助を支える国民の重要な役割です。

今回の地震は、我々一人ひとりに対し、日本人としての真価を問うています。この試練を前に、冷静さを失わず、誇りを持ち、そして隣人と手を取り合って乗り越えていきましょう。

まずは正確な情報を入手し、身の安全を確保すること。そして、あなたの周りに助けを必要としている人がいないか、見渡してください。我々の祖先が幾多の国難を乗り越えてきたように、我々もまた、この困難を乗り越えることができると信じています。

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