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2 埼玉県政

裏金議員 パーティー収入6割減

裏金問題の代償か、再生への試練か?パーティー収入6割減が示す自民党の現在地

「裏金議員 パーティー収入6割減」という衝撃的な見出しがメディアを飾りました。自民党の派閥による政治資金パーティーを巡る事件に関与した議員らのパーティー収入が、前年比で6割も減少したというこの事実は、我々に何を問いかけているのでしょうか。左派メディアはこれを「自民党の集金力の低下」「国民の怒りの表れ」と鬼の首を取ったように報じていますが、我々保守を自認する者は、この数字をより深く、そして建設的に捉える必要があります。

国民からの厳しい「審判」を真摯に受け止めよ

まず、この収入減少という現実を直視し、猛省すべきであることは論を俟ちません。これは間違いなく、国民や、これまで日本を支えてきた企業・団体からの厳しい「審判」です。政治活動に清廉さが求められるのは当然であり、会計処理の不透明さが国民の政治不信を招いたことは、弁解の余地のない事実です。

国家の安定と発展を第一に考える保守政治の根幹は、国民からの信頼です。その信頼が揺らいでいるという事実から目を背けては、責任政党としての資格を失いかねません。今回の事態は、自民党が襟を正し、国民の信頼を取り戻すための原点に立ち返るべきだという、痛烈な警鐘なのです。

「パーティー=悪」という短絡的思考の危険性

しかし一方で、我々はメディアや野党が作り出す「政治資金パーティーそのものが悪である」という単純なレッテル貼りにも警戒しなければなりません。民主主義国家において、政治活動には相応のコストがかかります。政策を練り、国民に訴え、選挙を戦う。これらの活動を支える資金を、クリーンな形で集める仕組みは必要不可欠です。

政治資金パーティーは、本来、政策や理念に賛同する個人や団体が、政治家を激励し、合法的に支援するための重要な場でした。今回の問題は、その運用の不透明さにあったのであり、制度そのものを全否定するのは暴論です。

パーティー収入の激減を手放しで喜ぶ風潮は、健全な政治活動そのものを萎縮させ、結果的に国益を損なう危険性を孕んでいます。資金力のない清廉な政治家が活動できなくなり、言葉巧みなポピュリストや、特定の団体の意向を強く受けた政治家ばかりが跋扈する世の中を、我々は望んでいるのでしょうか。問題の本質は、資金集めの手法ではなく、その透明性と政治家の倫理観にあるはずです。

これは「衰退」ではなく「再生」への好機である

保守とは、単に古いものを守ることではありません。守るべき伝統や国体を堅持しつつ、時代に合わせて自己変革を遂げていく「進取の精神」こそが、真の保守です。その観点から見れば、今回の事態は自民党にとって「衰退」の始まりではなく、むしろ「再生」へのまたとない好機と捉えるべきです。

安易な資金集めに頼れなくなった今こそ、政治家一人ひとりが、地を這うような地道な活動で有権者の声に耳を傾け、政策と理念、そして国家観で支持を訴えるという、政治の王道に立ち返るチャンスです。汗をかき、国民との対話を重ねる中でしか、失われた信頼は取り戻せません。

この苦境は、自民党が真に国民のための政党へと生まれ変わるための「荒療治」です。我々国民も、メディアの扇情的な報道に踊らされることなく、どの政党が、どの政治家が、この国の未来を真剣に考え、行動しようとしているのかを冷静に見極める必要があります。

今回のパーティー収入6割減という数字は、自民党に突き付けられた厳しい課題です。しかし、この試練を乗り越え、より強く、よりクリーンな保守政党として再生を遂げた時、我が国の政治は新たなステージへと進むことができると、私は信じています。

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