お知らせ一覧

現状の問題点

  1. 保育士の業務負担増大
    • 登降園管理や午睡(昼寝)チェックなどの業務が保育士の負担となっています。
  2. 保育の質向上への課題
    • 保育士が事務作業に追われ、子どもと向き合う時間が十分に確保できていません。
  3. 保護者とのコミュニケーション不足
    • これまでの連絡手段では、迅速かつ円滑な情報共有が難しいのが現状です。
  4. 安全管理の強化の必要性
    • 特に午睡時の突然死リスクに対する対策が求められています。
  5. データ管理の非効率性
    • 紙ベースの記録管理が主流で、データの活用や分析が難しい状況です。

政策内容

八潮市の保育施設に、IoT技術を活用した「スマート保育見守りシステム」を導入します。このシステムは、センサーとクラウド技術を使って、子どもの安全管理、保育業務の効率化、保護者とのコミュニケーション強化を実現します。この取り組みにより、保育士の負担軽減、子どもの安全性向上、保護者との情報共有改善、そしてデータに基づく保育の質向上を目指します。八潮市全体の子育て環境の向上と、先進的な保育サービスの提供を実現します。

システムの主要機能

  1. 午睡見守り
    • IoTセンサーを活用し、呼吸モニタリングと異常検知を行います。
  2. スマート検温
    • 非接触型IoT体温計を導入し、迅速に検温・記録が可能になります。
  3. 登降園管理のデジタル化
    • ICカードやQRコードを用いた自動記録システムを導入し、手書き記録の負担を削減します。
  4. 保護者連絡機能の充実
    • スマートフォンアプリを活用し、双方向の円滑なコミュニケーションを実現します。
  5. 保育記録のデジタル化
    • タブレット端末を使用し、日誌や成長記録を電子化します。
  6. データ分析・レポート機能
    • 蓄積データを可視化し、保育の質向上に役立てます。

導入プロセス

  1. 準備段階(3ヶ月)
    • プロジェクトチームを結成し、要件定義・仕様策定を行い、業者選定・契約を締結します。
  2. 試験導入(3ヶ月)
    • モデル保育所(2~3カ所)でシステムを導入し、運用テストを実施。
  3. 本格導入(6ヶ月)
    • 市内全公立保育所へ段階的にシステムを展開し、保育士や職員向け研修を実施。
  4. 評価・改善(継続)
    • 定期的な効果測定を行い、システムの改善を図ります。

予算と財源

  • 初年度予算: 約3,500万円(システム導入費、機器購入費、研修費など)
  • 次年度以降: 年間約500万円(保守・運用費)

財源内訳

  • デジタル田園都市国家構想交付金(国の補助金)
  • 子ども・子育て支援事業費補助金(国庫・県費補助)
  • 市の一般財源

期待される効果

  1. 保育士の業務効率化
    • 事務作業時間の削減により、子どもと向き合う時間を増やします。
  2. 安全性の向上
    • 特に午睡時の事故リスクを低減します。
  3. 保護者満足度の向上
    • リアルタイムな情報共有により、安心感を高めます。
  4. データ活用による保育の質向上
    • 客観的な記録と分析を基に、保育の改善につなげます。
  5. 先進的な子育て支援策の推進
    • ICTを活用したモデルケースとして、市の子育て支援を強化します。

KPI(成果指標)の設定例

  1. 保育士の事務作業時間の削減(導入前比30%削減)
  2. 午睡時の異常検知率 100%
  3. 保護者アプリ利用率 90%以上(導入1年後)
  4. 保育士の満足度 80%以上(業務負担軽減の実感)
  5. 保護者の満足度 85%以上(「子どもの様子がよく分かるようになった」と回答)
  6. データ入力のペーパーレス化率 90%以上(導入2年後)
  7. 子育てひろば利用者数 年間50,000件(令和7年度目標)

このIoT保育見守りシステムの導入により、八潮市は「子どもも 親も 輝けるまち やしお」という基本理念の実現に向け、大きく前進することが期待されます。今後も、安心・安全な保育環境の整備に向けた取り組みを続けていきます。

八潮市の子育て環境がより良いものとなるよう、市民の皆様のご理解とご協力をお願いいたします。

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