目次
現状の問題点
1. 犯罪発生率の高さ
- 2022年の八潮市の犯罪発生率は9.0(人口1,000人あたり)で、埼玉県内で3番目に高い水準です。
- 2024年の刑法犯遭遇率は91.71人に1件と、埼玉県内でワースト2位となっています。
2. 自転車盗難の多発
- 令和5年(2023年)の八潮市における自転車盗難被害は412件に達しています。
3. 市民の治安に対する不安の増大
- 最新の市民意識調査では、「治安が悪い」という理由で八潮市から引っ越したいと回答した市民の割合が35.2%から37.6%に増加しています。
4. 防犯インフラの不足
- 街灯が少なく、夜間の安全が確保されていないとの指摘があります。
- 市内に警察署がなく、防犯体制が脆弱であるという課題があります。
政策内容
市民の安全を確保し、地域の防犯力を強化するため、スマートフォンを活用した総合防犯・安全アプリ「八潮SOS支援アプリ」を導入します。この政策は、最新のIT技術を活用し、市民と行政、警察が一体となって地域の安全を守る新しい取り組みです。
主要機能
1. リアルタイム犯罪情報マップ
- 市内の犯罪発生情報や不審者情報をリアルタイムで地図表示。
2. SOS緊急通報
- ワンタッチで警察や登録済み連絡先に位置情報付きで通報。
3. 防犯ブザー・痴漢対策
- アプリ内蔵の防犯ブザー機能と、痴漢被害時に警告画面を表示する機能を搭載。
4. 子どもの見守り機能
- 保護者が子どもの位置情報を確認できる機能。
5. 多言語対応
- 外国人居住者も利用できるよう、多言語で情報発信。
6. 防災情報配信
- 災害時の避難所情報や警報をプッシュ通知で配信。
導入プロセス
1. 準備期間(6か月間):開発と試験運用
- アプリの設計と開発。
- 市職員と協力市民によるベータテスト。
- フィードバックに基づく改善。
2. 本格運用期間(1年間):本格運用と普及促進
- アプリの一般公開。
- 市民向け講習会の実施(月1回)。
- 広報活動の強化(SNS、広報誌、地域イベント等)。
3. 機能拡張期間(1年間):機能拡張と他自治体連携
- 多言語対応の実装。
- 近隣自治体との情報共有機能の追加。
予算と財源
総予算: 約1億円(2年間)
財源内訳:
- ふるさと納税: 0.5億円
- 一般財源: 0.5億円
期待される効果
- 市民の防犯意識向上
- 緊急時の迅速な対応
- 地域コミュニティの安全性強化
- 犯罪発生率の低下
- 市民の安全満足度の向上
KPI(重要業績評価指標)
- アプリダウンロード数:市民の50%(令和9年度末までに)
- アプリ経由の通報対応時間:平均10分以内
- アプリ利用者の安全満足度:80%以上
- 犯罪発生率:導入後3年以内に20%減少
- 子どもの見守り機能利用率:小学生保護者の70%
- 多言語対応による外国人居住者の利用率:40%以上
- 防災情報配信の閲覧率:配信後24時間以内に80%
- 市民の治安に対する満足度:10%ポイント向上
- 自転車盗難件数:導入後2年以内に30%減少
- アプリを通じた地域コミュニティ活動への参加率:30%増加